今回の目次!
序章
19時、その日は比較的仕事が早く片付いた。
駅に向かうには10分ぐらい余裕があったので、同僚とどうでも良い話に花を咲かせる。
気にもしていない流行語大賞の話、最近肺炎が職場で流行った話、世間では胃腸風邪が流行った話。
そうこうしているうちに10分ほど経ったので駅へ向かう。
駅に着くか着かないかの時に1通のLINEが入った。嫁からだ。
「下の子が吐いた。」
いや、別に尋問していたわけではない。まだ2歳の子供だ。
そう、嘔吐したのである。さらにLINEは続く。
「なるべく早く帰ってきて。」
ボスケテ的なやつだ。だが丁度よかった。まさに今、帰宅途中だからだ。
そして僕は現場へ急行した。いや、急行列車で帰った。
これから災難に見舞われる事などつゆにも思わず…。
状況
うちは4人家族だ。
「下の子が吐いた。」でお察しかもしれないが、上の子もいる。
幸い僕の家と実家が近く、母が上の子を実家で預かってくれていた。
なぜか嫁と下の子は病院に送るだけ送ったそうな。
いやいや、病院の帰りが困るがな…。
地元の駅に着いた所で母に連絡。
「今から家に帰るからねー。」
家まで徒歩で約10分。上の子は実家で保護されているので、僕の帰宅に合わせて家に戻ってきてくれれば良い。
しかし、
「すぐ迎えに行くわ。」
と母。嫌な予感がするが了承。駅で待つ。
誰もいない駅、綺麗な星空。僕の口から藤井フミヤのAnother Orion(サビのみ)が止まらない。
というか、母が来ない。一向に来ない!
寒い日には温かいスープを頂きたいところだが、駅前、誰もいない、寒い!!
10分ほどして母が来る。
嫌な予感は的中した。その”来てやったぞ”的なドヤ顔やめーや。
「歩いた方が早かった」なんて言えません、人の好意は受けるべきだ。
ありがたい。毎日に感謝…。←謎のいい人ポイント稼ぎ
まだ前座
家に帰ったらすぐに嫁と下の子を病院に迎えに行く。時間はすでに20時半を超えている。
僕の仕事終わりは22時超えが割とデフォなので、時間感覚が狂っているが、
上の子が眠そう。というか助手席で寝ていた。
そうか、そんな時間か、ごめんよ。
病院の正面入り口は当然真っ暗。
「あれ?おかしいなぁ。今日休みかなぁ?」
自分の頭のおかしさには1ミリも疑問を持たず、嫁へ連絡する。
「病院ついたよー。どこ?(原文まま)」
すると返信。
「今出たとこ(原文まま)」
知らんがな!今出たとこ知らんがな!
場所を聞いてんのに!キャッチボール大事!
気を取り直して時間外の入り口に向かう。
いたいた。入り口の中のベンチにいたいた。
ん?じゃあどこを出たんだ??
よく分からなかったが、妖怪のせいにして家に帰る。
つづく
コメントフォーム